美術館へ
開催中の「肉筆浮世絵名品展」を鑑賞しに太田美術館へ行ってきました。
絵師が下書きをして、彫師や摺師など分業で出来上がる版画の浮世絵ではなく、
絵師が完成まで全て手作業で仕上げる一点物を肉筆画と言うそうです。
誰もが知る歌麿、北斎、広重…その肉筆画が観られるのです。
是非、伝説の絵師たちが描いた物を観てみたい!と行ってきました。
開催期間の終了間近は混雑するかもな、と予想はしていましたが、想っていた以上の人出の人気展でした。
それでも、ゆっくりじっくりと緻密で繊細でそして力強くて生き生きとした、美人画、風景、市井の人々、生き物、全てにおいて感動的な作品ばかり。
展示初っ端の葛飾北斎「雨中の虎」、開催ポスターにもなっている北斎の娘・葛飾応為「吉原格子先之図」はもうもう!!圧倒されてしまいます。
当時、異彩を放っていたのではないでしょうか…この美しい色彩や技法?は。。。
美しくて美しくて本当に感動しました。
あと!初めて観ましたが、北斎の「羅漢図」はなんともカッコいい肉筆画でした。
その表情や全体像にドキッとしてしまいました。現代アートのようです。
もちろん、全てにおいて感動的なのですが、こうやって観ていくと、その時代に生きていたんだな、実在したんだな、と改めて感じてしまいます。
明治に入ってからの小林清親「開化之東京両国橋之図」はガス灯の光、提灯の光、日本髪・着物の市井の人々、江戸から明治へのなんとも言えないノスタルジーを感じます。
様々、着物も色鮮やかだし、大きなはまぐり柄は大胆で洒落ていて、また、孔雀の羽の柄の着物が何点も描かれていました。流行りだったのでしょうか。。。
想いを馳せてしまいます。
思い立って行ってみて本当に良かったです。
鑑賞後はちょっと想いに耽りたかったので、久しぶりに明治神宮にも参拝しました。
明治神宮の美しい木々も、100年前に計画的に植樹をして100年先につながる杜を造ったものなのですよね。。。
その先人の恩恵を頂きたくさん良い気をとりいれながら参拝させて頂く幸せを味わいました。
良い気を巡らせる一日となりました。
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